昨年からコロナの影響で家にいる時間が増える中、おうち時間で今まで苦手だった「お金」の勉強を始めたり、なかなか収束しない状況に、経済や将来の不安を感じて資産運用を考え始めた方も多かったと思います。
先行きの不透明な今こそ「投資」にチャレンジ!と考えている人も多いのではないでしょうか。

資産運用をはじめたいけどどのくらいの資金があればいいの?

投資って損するリスクもあるのよね?貯金が一番安全じゃない?
投資をはじめたいけどなかなか始められないという人はまず、その不安をひとつひとつ解決することからはじめましょう。
私は6年ほど前に月に1~2万円ぐらいの少額から資産運用をはじめ、本格的に取り組んだのは4年ほど前からで、今では全資産の75%程度を運用にまわしています。
知らないこと・分からないことに対して、特に日本人は「怖い」と思いがちですが、実際にはじめてみると投資のハードルはそれほど高くありません。
素人の私でもそれなりの成績=平均年利6%以上を維持しています。
実際にやってみると、運用する前に想像していた「投資」との間にいろいろなギャップもありました。
そこで今回は、投資初心者が勘違いしやすい4つのポイントについて解説していきたいと思います。
投資をするにはかなりの資金が必要?

投資というと、とりあえず元手となる「大金」が必要と考えている人が多くいると思います。
私も以前は、「投資なんてお金持ちのすること」と考えていました。
たしかに「投資家」という肩書を持つ人であれば、投資で大金を稼いで暮らしている人もたくさんいるでしょう。
ですが実際、大金は必要ありません。
なかには100円からできる投資もあります。
1年間じっくりお金を貯めてから投資をはじめるよりも、お金の勉強をしながら少額で実際に始めてみた方が、1年後には「少しの利息」と「知識」と「経験」が身に着きます。
投資=ギャンブル! リスクが高くて怖いもの?

投資を「怖い」と思っている人にありがちなのが、「投資=ギャンブル」という考えです。
おそらく「投資」を「投機」と勘違いしているのではないでしょうか。
「投資」とは・・・
何らかの付加価値を生み出す資産を購入し、長期的に保有し続けることを投資といいます。
基本的に長期で保有し、複利のチカラでゆっくり増やし、じっくりと大きく育てるイメージです。
たとえば、企業の成長性に期待し株価の値上がりや配当を目的とし長期でもつ株式投資や、投資信託、不動産投資、債権投資、ETF(上場投資信託)などが該当すると思います。
- 長期で保有し複利で大きく育てる
- ギャンブル的な要素は薄い
- 短期で爆発的に儲かる可能性は低い
「投機」とは・・・
市場価格の短期間の動きを予測し、上がるか下がるかに賭けてその変動利益だけを狙って売買を行うことを投機といいます。
短期で売買を繰り返したり、勝つか負けるかのゲームのようなイメージです。
たとえば、短期売買を目的として行う株式投資や、レバレッジをかけてのFX、デイトレード、先物取引、最近流行りの仮想通貨などもまだ母数が少ないため価格の変動が激しいのでどちらかといえば投機にあたると思います。
- 短期的な売買で利益を得る
- ギャンブル的な要素が強い
- 爆発的に儲かる可能性はあるがゼロサムゲームに近い
このように、投資と投機にはかなりの違いがあります。
投資の知識を増やしてリスクについて学んでいくと、その逆の安全性についても理解が深まり、自分のリスク許容度に合った投資ができるようになります。
少額から始めてみたが思ったほど儲からない・・・

初心者が投資を少額からはじめたとき、それが順調に利益をあげていたとしても「こんなもんなんだ・・・」と思うかもしれません。
投資にはリスクがつきものです。
資産を2倍にできる可能性があれば、同時に2分の1にする可能性も含みます。
100万を預けて1年後に200万になる商品に投資するのであれば、1年後に0になる覚悟も必要です。
そんな商品を手にしたら精神的にも負担が多すぎますよね。
インデックス投資と言われるものは、過去を遡ってみても平均年利5~6%で推移しています。
年利5%というのは1年後の利息が、100万円で5万円、1000万なら50万円、1億円で500万円です。
1年で500万円の利息があれば私の場合はひとり暮らしなので働かなくて充分なのですが、それには種銭が1億円も必要というわけです。
100万円も大金ですが、それでも1年で5万円の利息です。
それを月に1万円の少額積立から始めたら、やはりほとんどの人が「たいして儲からない」と感じると思います。
ですが重要なのは「長期で保有」し、「複利のチカラ」で大きく育てるということです。
少額から積立投資をはじめ、知識や経験が身に着いたら徐々に資金を増やしていくのがベストだと思います。
元本割れしない貯金が一番安心!?

「投資ってやっぱりリスクがあるから、結局は貯金が一番安全じゃないの?」
実はこの考えこそ、投資を始められないでいる人の1番の勘違いだと思います。
預貯金にもリスクがあるということを忘れているからです。
1番のリスクとしてあげられるのが「物価の上昇=インフレに対応できない」ということです。
現在の銀行預金の利率では、物価が上昇していけば自然と目減りしていきます。
たとえば、2019年10月から消費税が2%アップしましたよね。
100万円であれば2%その価値は減り98万円になってしまいました。
銀行の預金が年利2%あればいいですが、現在の年利は0.001%
100万円を1年預けて10円しか増えないのです。
「貯金が安全」というのは、郵便局の金利が7%ほどあった30年以上前の日本人の考えです。
時代に合わせて頭の中をアップデートしていかないと、貯金で資産が目減りしていくことにも気がつかないでいることになりかねません。
まとめ
私が投資を始める前に思っていたことと、投資初心者が勘違いしやすい点を書いてみました。
実際に自分の大切なお金で投資を始めると、より知識を深めようとアンテナが伸びるので世界のいろいろな経済ニュースにも以前より敏感になったり、社会人にとってはメリットも多いですよ。
リスクをあまりとらないやり方であれば、投資に対する漠然とした不安は運用していくうちに次第に取り除かれ、少しずつ資金を増やしていくことでお金に働いてもらっているという実感がわいてくると思います。
まずは少額からでも、一歩踏み出してみることが大切です。
今日も最後までお読みいただき、どうもありがとうございました‼